〇生徒作・立て看板
〇5年ぶりの合唱コンクール
・3学年
最高学年として「堂々たる合唱」を披露してくれました
1年 N
前にも縦割りでの歌は聞いたけれど、やっぱり3年生はすごいと思った。3年生の歌はすごく気持ちが歌にのっていて、心に響いた。みんなが1つになっていることが聴いていても見ていても感じとれた。 自分が3年生になった時に、1年生、2年生のお手本になれる最上級生となるために、今の3年生をお手本にしたいと思った。
・2学年
天使のようなとても美しいハーモニーを奏でてくれました
「本当のリーダーとは?」 2年 A
今回、自分達のクラスは合唱コンクールで1位をとることができました。周りの人は、理由を「普段や二週間前~の練習をまじめにやっていたから」「仲間と協力し支え合えたから」と答えていました。
しかし、実際の練習では、女子や指揮者、伴奏者は必死に練習していたと感じますが、一部の男子は人の話を聞かなかったり、女子の言ったことの逆の行動をしたり、声が出ない、声が出ても音程が合わない、音楽科の先生の話やアドバイスも受け入れず話してばかり……など、二~三週間前まで本当に心配な状況でした。そんな中でも月日は待ってくれず、時間は過ぎていく一方でした。
そんな状況に危機感を覚えたソプラノのパートリーダーであるKさんは、男子に怒ってくれました。このとき、ほとんどの男子は聞き流していましたが、周りの女子の空気のステージが一つ上がったような感じがしました。リーダーとはこういう人のことを指すのだと改めて感じました。
「なんとか1位を取りたい」というリーダーの思いから、女子の目つきや気持ちが変わり、男子もその想いを感じ始めました。男声パートリーダーWくんが声をかけ、担任の先生の後押しもあり、ふざけていた男子にも「がんばろう」という気持ちが出始めました。それからは、反省会で「もっとこうしたら?」「こんな練習はどう?」と意見が出るなど、自覚と向上心が芽生え、時間を活用するようになりました。毎日の試行錯誤で、成長速度は、一日不在の指揮者と伴奏者を驚かせる程でした。
なぜここまで成長できたのか……「全員の成長は、“協力”
の前に立ちはだかっていた男女の厚い壁をリーダーが少しずつ破り、全員がその思いに応えようとした結果」だと分かりました。それに気が付いたとき、自分はこのクラスで良かったと思いました。
担任の先生がおっしゃっていた「このクラスで歌うのはこれが初めてであり最後」そんな言葉や思いにリーダーが応え、リーダーの想いがクラス全員に伝わり、応える。もしもリーダーが気付かなかったら、女子がまとまっていなかったら、男子が想いを感じ取れなかったら……一つでもピースが抜けていたら1位はとれなかったかもしれません。
リーダーに支えられ、想いに応えたいから練習する。ほんのささいなことかもしれないけれど、これはリーダーのファインプレーで、クラスの順位を決定する分かれ目だったかもしれません。だからこそ、リーダーには責任が重くのしかかり、周りを見なければならず大変なのだと思います。本当のリーダーには、単にまとめる力だけではなく、「何かを変えたい」「想いを伝えたい」という志が必要だと感じました。そして、未来や人を大きく揺さぶることの責任を知っている人だと思いました。
それを気付かせてくれたリーダーに感謝したいです。そして、周りにも伝えていきたいと思います。